うさぎを健康で快適に暮らすために、日頃からのグルーミングは欠かせません。特に、ブラッシングは抜け毛の処理や毛球症の予防に重要な役割を果たします。うさぎは自力で毛づくろいをしますが、換毛期には飼い主の手助けが必要不可欠です。
この記事では、うさぎのブラッシングを始めるタイミングや、必要な道具、正しいブラッシングの方法などを詳しく解説します。
ブラッシングを始めるタイミング
うさぎのブラッシングは、生後3ヶ月頃から始めるのが理想的です。この時期から、うさぎは自力で毛づくろいをし始めますが、まだ十分ではありません。飼い主が早めにブラッシングを始めることで、うさぎもグルーミングに慣れ、将来的な毛球症の予防にもつながります。
ただし、個体差があるため、うさぎの換毛期の兆候を見逃さないようにすることが大切です。抜け毛が増えてきたら、ブラッシングの頻度を上げましょう。
ブラッシングの必要性
うさぎをブラッシングする必要性は健康上の点であるのですが、飼い主視点でいえばうさぎとのコミュニケーションの中心といえるでしょう。
うさんぽと食事とブラッシングがうさぎとの三大コミュニケーションですので、ブラッシングについて理解を深めることは、大げさにいえばうさぎとの関係を考えるうえで重要なのです!
毛球症の予防
うさぎは自力で毛づくろいをしますが、換毛期には大量の抜け毛が発生します。このとき、うさぎが毛を飲み込んでしまうと、毛球症を引き起こす可能性があります。毛球症は、胃や腸に毛が詰まってしまう危険な病気です。
皮膚トラブルの防止
ブラッシングを怠ると、皮膚トラブルが起きることもあります。毛が絡まって皮膚に傷ができたり、皮膚炎を引き起こしたりするのです。
うさぎとのコミュニケーション
ブラッシングは飼い主とうさぎのコミュニケーションの一環でもあります。うさぎとの絆を深めるためにも、定期的なブラッシングを心がけましょう。
ブラッシングに必要な道具
ブラッシングに必要な道具は、名前の通りブラシが重要です。
そのほか、くしなどを利用することでブラッシングが楽しくなります。
というのも、うさぎは人用のシャンプー試験に利用するほどの毛並みなので、種類にもよりますがブラッシングの成果が出やすい動物で、手入れするのが結構楽しいと思います!
ブラシの種類と選び方
うさぎのブラッシングに必要な道具は、ブラシが中心です。うさぎ用のブラシには、ピンブラシ、スリッカーブラシ、ラバーブラシなどがあります。毛の長さや量に合わせて、適切なブラシを選ぶことが大切です。
くしやコームの使い分け
くしやコームも用意しましょう。ブラッシング前に、くしで毛を整えておくと、スムーズにブラッシングができます。
その他のグルーミング用品
その他、トリミングシザーや爪切りなども、グルーミングに役立つ道具です。
ブラッシングの手順とコツ
うさぎをブラッシングする前に、リラックスさせることが大切です。
ブラッシングはいつからできるのか?という点は、飼い主に警戒心がなくなったときからともいえます。
うさんぽ中やおやつをあげるなどの場面でブラッシングしちゃいましょう!
うさぎを安心させる方法
ブラッシングを嫌がるうさぎもいるので、無理強いせず、徐々に慣らしていきましょう。
ブラッシングの順番と注意点
ブラッシングは、頭から尾にかけて、毛の流れに沿って行います。耳の後ろや足の付け根など、毛が絡まりやすい部分は丁寧にブラッシングしましょう。
長毛種と短毛種の違い
長毛種のうさぎは、毛玉ができやすいので、こまめなブラッシングが必要です。短毛種でも、換毛期には抜け毛が増えるため、しっかりとブラッシングしましょう。
ブラッシング以外のグルーミング
ブラッシング以外にも、うさぎのグルーミングに必要な作業があります。
実は、結構きれい好きのうさぎは毛を自分でもきれいにしてくれるのですが、それ以外の点で飼い主が気にしないといけない部位があるのです。
爪切りの方法と頻度
爪切りは、2週間から1ヶ月に1回程度行います。うさぎの爪は伸びると、歩行時に引っかかって怪我をする恐れがあります。
耳掃除の重要性
耳掃除も重要です。耳の中に溜まった耳垢を取り除くことで、耳ダニ予防にもなります。
股関節周りの清潔維持
股関節周りも、尿や便で汚れやすいので、こまめに清潔に保ちましょう。
うさぎの抜け毛対策
換毛期のうさぎは、通常の2倍から3倍の頻度でブラッシングする必要があります。
このときばかりは「うさぎさん、ちょっと毛が出過ぎて困りますー!」と、ブラッシングが嫌になるかもしれません。
とはいえ、放っておいてうさぎが毛を食べても困るので、ブラッシングは飼い主の義務として頑張りましょう!
換毛期のブラッシング頻度
抜け毛が増えると、うさぎが毛を飲み込む量も増えるため、毛球症のリスクが高くなるのです。
食事やサプリメントの工夫
換毛期には、栄養価の高い食事やサプリメントを与えることで、健康な被毛の生成を促すことができます。
とはいえ、こういった点は獣医に相談のうえ決めるべき事項です。
毛並みを良くするよりも、毛並みが悪くなった場合に獣医に診てもらうようにしましょう。
環境整備と清掃
ケージ内を清潔に保ち、こまめに掃除することも大切です。抜け毛が溜まると、うさぎが再び毛を飲み込んでしまう可能性があるからです。
まとめ
うさぎのブラッシングは飼い主の楽しみでもあり、またうさぎの健康を守る上で重要な行為です。
これ、犬の散歩とかと同じで、楽しくやろうとすれば良いのですが、義務になると面倒になってしまうのですよね…
とはいえ、うさぎの場合は毛を食べてしまって腸内の不調になると大変です。
うさぎの健康状態を確認するうえでも、高いものではなくて良いのでブラシなどちょっとこだわってみて、ブラッシングを楽しんでいきましょう!
参考文献
これらの情報源は、うさぎの健康管理やグルーミングについて詳しく解説しています。飼い主の方々が、うさぎとの幸せな生活を送るための参考になれば幸いです。
ウェブサイト:
- House Rabbit Society – https://rabbit.org/
書籍:
- 「うさぎの医学書」 – 大野瑞絵 (著)
- 「うさぎの飼い方がよくわかる本」 – 江口祐輔 (監修)
- “Rabbits For Dummies” – Connie Isbell, Audrey Pavia (著)